バリ旅行記【3日目】|(ほぼ)一人旅4泊5日
今日は、日本語ガイド&カーチャーター(10時間)を予約している日。
ホテルから距離がある「キンタマーニ高原」、観光客が多すぎてフリーで行くと色々危なそうな観光名所「ブサキ寺院」などを中心に回っていく。
朝ごはん~カーチャーターで出発
聞いたことのない、間延びした鳥の鳴き声で朝目覚める。うつらうつらしていると、ザッと雨が降って止んだ。ようやく起きてテラスに出ると、木々の間から日が差し込んで、天使の階段が見えた。
チュンチュンザワザワ…遠くで小さな木の実が朽ちて落ち、葉っぱに当たる音まで聞こえる静けさ。
ちょっと歩いて通りに出ればバイクも車もガンガン走っている都会なのに、ちょっと奥まった場所に来るだけでこんなに静かなのが不思議。
午前9時前に、今日お世話になるガイド兼運転手の車が到着した。今日一緒に旅してくれるのは中年のかわいいおじさん、ワスさん。
さて出発。通り道、観光名所のライステラスをチラ見しながら、「グヌンカウィスバトゥ寺院」へ移動開始。
グヌンカウィスバトゥ寺院へ寄り道
山道を走り、グヌンカウィスバトゥ寺院へ到着。入場料を支払い、腰布を巻いて中に入る。(バリ・ヒンドゥーでは、寺院に入るときは必ず腰布を巻くのがルール。 無料で貸出してくれる)
ひっそり、こじんまりとしてとても落ち着く雰囲気の寺院。ここでは聖なる水を浴び、悪しきものを払う「沐浴」をすることができる。
宗教上のしきたりや建築物にまつわる神話を教えてもらえるので、やはり寺院の見学はガイドさんについてもらうのがいいな。ワスさんがすっごい詳しくて、バリ文字の読み方なんかも教えてもらった。
キンタマーニ高原を見下ろすカフェで休憩
ひとしきり見学したあとは、 移動してキンタマーニ高原を見に行く。果てしない山道をグイグイ登っていくわけだけど、道がガッタガタだし、すれ違いが超高速だし、これ自分で車を運転して…とか、無理。絶対ヤダ。素直にカーチャーターすべきだと心から思った。
キンタマーニ高原は・・・FFでワールドマップ見たときみたいな風景でした・・・飛空艇を入手したら入れるゾーン。
コーヒーを飲んでしばし休憩したら、本日の大目玉、バリ寺院の総本山「ブサキ寺院」に向かう。
ブサキ寺院に到着
人が多い!さすが観光名所だ。駐車場にあるトイレも有料だし。節目の日に全バリ人が集う場所らしい。全バリ人・・・。やはり観光客目当てのガメつい系の商売人がいるので、ガイドさんについてもらえると安心だ。
一時間くらいブサキ寺院を見学して退散。更に山の中へ移動、友人オススメのホテルを見学しにいく。ヤバすぎる景色。ここで昼食。ワスさんも知らなかったようで、珍しそうに写真を撮っていた。いつか泊まろう。
港町パダンバイに寄り道
その後、友人が泊まる海辺の街パダンバイのホテルに到着。これまた異常なほど景観のいい部屋を見せてもらい、ここで一旦友人と分かれる。
ギャニャールのナイトマーケットへ
ここで友人と別れ、ワスさんとの二人旅開始。
ギャニャールのナイトマーケットが17時からやってるそうなので、連れて行ってもらう。屋台メシを食べたいのだ。
一通りフラついたら屋台で「サテ・カンビン」を食う。 「サテ」は串焼き、「カンビン」はヤギ肉の意。
ピーナッツベースのタレが甘じょっぱくてウマイ!
ワスさんはアヤム(鶏肉)をチョイス。「カンビン(ヤギ肉)食べないの?」と聞いたら、「僕血糖値が高いからさ・・・」と言っていた。バリ人的にはヤギ肉ってそういう感じなんだ?? 唐突に漂う中年の悲哀。
ワスさんは別の店で野菜の盛り合わせを買ってきて、肉&ごはんと混ぜ混ぜ(チャンプル)して食べていた。なるほど、そういう食べ方するのか…。(この時は猛烈に胃もたれしてて食べる気になれなかった)
しかし屋台メシは大体値段が書いてないので恐ろしい。ガイドさん居てよかった・・・
午後7時30分から始まるウブド王宮でのガムラン公演が見たかったので、屋台は早々に切り上げてウブドへ戻る。ワスさんとは少し早めにお別れ。
30分ちょっと前に座席につく。おかげで見やすい位置につけた。
ウブド王宮で 「レゴントランス&パラダイスダンス」 公演を見る
今日の公演は、Panca Artha (パンチャ・アルタ)という楽団による「レゴントランス&パラダイスダンス」。ガムランの演奏に合わせてバリ舞踊が繰り広げられる。
初ガムランは感動的だった。驚異的な変拍子を合図無しでピタッと合わせる。演技者の挙動に合わせて盛り上がり静まり変幻自在。笛や二胡、木魚に似た音も聞こえる。これはトランスできる・・・
私はバリに出発する前に、友人から「熱帯の旅人」という本を借りていた。コリン・マックフィーさんという、 ガムラン音楽を西洋に伝えた作曲家が執筆した本。 彼は1930年代、ふと耳にしたガムラン音楽に取り憑かれ、母国を飛び出しバリに滞在、その文化に深く入り込み、楽譜のないクレイジーなガムラン音楽を研究し、最終的に自分でガムランの楽団を立ち上げたりした人だ。
この本の中で描かれているガムランの澄んだ音色。どんな音楽とも違うビート感。マックフィーさんをバリへと駆り立てたその神秘的な体験を、80年以上たった今、そのまま体験しているような感覚。これは本読んでおいたほうが感動できる。友人には感謝してもしきれないな。
帰り道、ジェラートを食べながらホテルへの道を歩く。すると道端の寺院の広間っぽいところでガムランの練習をしている。太鼓の人達が多くて、さっきのガムランとはまた違う良さがある。
何人か観光客が珍しそうに見学している。私もその場に留まって30分くらい練習を聞いた。地べたに座り、ベイプの煙をくゆらせながら練習している姿が楽しそうで、なんだか羨ましかった。
地元のお祭の練習やなんかで、こういう風景は日常的にあるものらしい。確かに滞在中、そこかしこで楽団が練習をしているらしい音が聞こえていた。しかしこうやって偶然出くわすと、とっても嬉しいものだ。
雨が降り出したので見学を切り上げ、宿へ戻る。風呂入ってテラスでゆっくりしてから眠る。
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