ゲーム感想|LIFE IS STRANGE (PS4)

ゲーム感想|LIFE IS STRANGE (PS4)

めちゃくちゃハマったビジュアルノベルゲー「LIFE IS STRANGE」(PS4/PS3)。タイムリープ能力、凝った画作り、キャラクターの作り込み、ノスタルジックなストーリー。SF映画好きの心を鷲掴み。めっちゃ面白い。

このゲームは「主人公を自分が動かせる映画」。日本で言うところの「シュタインズゲート」で、主人公が選択した行動次第で結末が変わっていく。

お話:ある日突然、「時間を巻き戻せる」能力に気が付いた主人公マックス。そして、同時に「超大型竜巻に飲み込まれて街が壊れていく夢」を見るようになる。この「タイムリープ」能力を使って、ある日、幼い頃の引っ越しで連絡がとだえていた幼なじみ、クロエの命を救った。そこからマックスと街の運命が大きく変わっていく…

友人や自分のために、タイムリープ能力を使ってベストな選択をやり直していく主人公。いじめっ子を見返すために能力を使ったり、未来で起きた事故から友人を助けたり。そんなことを繰り返していくうち、だんだんとエラいことになっていく…ネタバレしないのが難しいので自粛。すべてがエンディングへの布石になっている…

ライフ・イズ・ストレンジ場面写
こんな青春送りたかったよエピソードがてんこ盛り

キャラクターの作り込みが良い。特に主人公の親友クロエ。他人に心を開かない、不機嫌顔のツンケンしたパンク少女で、「思春期のこじらせ」をすべて体現したような、繊細でいじらしい、愛すべき女の子。

主人公の親友クロエ
だんだん可愛くて仕方なくなる親友クロエ

キャラクター達の生活っぷりが壁の落書きにまで行き渡っていて、世界の作り込みの細かさがわかる。こういう子ってこういう部屋に住んでるよね、ってそういう共感。細部にこだわっているからこそ、深く感情移入ができる。

親のこと、友達のこと、将来の自分。絶え間なく悩みが付きまとう不安定な時期にいつもそばにいてくれる友達。若さ故に心が無防備で、全てを相手にさらけ出してしまう危うさ。主人公とクロエの関係性には、恋愛にも似た親密さがある(そこに百合マンガ的奥ゆかし~い情緒を感じているのは私だけはないはず)

あの時、もっとこうしていたら。選択を繰り返し大人になる私達の、償う事のできない失敗を悔み、捨て去った可能性を懐かしむ。そんなノスタルジーに浸れる、たいへん面白いゲー厶だった。

(一週間くらいかかってクリア)
(スピンオフでクロエが主人公の「LIFE IS STRANGE / Before The Storm」も面白かった)
(「LIFE IS STRANGE 2」は海外ではリリース済み。早く日本でもプレイしたい…)

Life is Strange © 2015, 2016 Square Enix Ltd. Published by Square Enix, Inc. Developed by DONTNOD Entertainment SARL. Life is Strange is a trademark of Square Enix Ltd. Square Enix and the Square Enix logo are trademarks or registered trademarks of Square Enix Holdings Co. Ltd. All other trademarks are property of their respective owners.