NY旅行記|都会はどこも同じ、だから面白い

1/2-8の日程でニューヨークに行ってきた。高かった・・・円安がヤバすぎてビビったが、言うまでもなく時間のほうが貴重なのだ。

個人的にこれまでの旅行と違うところは、旅行が決まってから3ヶ月超、ほぼ毎日英会話のレッスンを続けたことだ。当社比で聞き取り&会話力がグッと上達した実感を持って、日本を出発した。

1日目|到着して街ブラ

羽田空港 1/2 11:00AM → JFK空港 1/2 10:00AM(日付戻る)

フライトが12時間超、加えて時差が14時間あるのでついた頃には疲弊気味。空港からの乗り換え駅でメトロカード(7日間メトロ乗り放題カード。もう売店でしか売ってない!)を買い、諸々の手続きを終えて宿に荷物をおいたら町を少し散策&ピザ食。NYの街中はピザ屋だらけ。Cafeメニューと比べたら圧倒的に安いし美味しい。宿(Airbnb)はエンパイア・ステートの近く。

最初に気になったこと、ニューヨーカー全然信号守らない。店員が早口で超聞き取りづらい。人の話聞かない。急ごしらえの英語力では対応できないぞ!せっかちすぎ!!!

どのくらい話聞かないかって、ピザ屋でテーブルに座って友人がオーダーし終わるのを待ってると、席がなかったらしい女性が私に「Did you order?」って聞いてきたので「Yes, I’m waiting for my…」って言う端から「Did you order!!!???」を被せてくる。まあ聞けよ!!!! 私の下手な英語をさ!!!!

その後は”Trader joe’s”という有名なグロッサリーに行き、でかい水や朝のサラダを買ったりして明日以降に備える。成城石井みたいなもんで、オリジナル惣菜やヨーグルトが妙にうまい。

2日目|セントラルパークとアメリカ自然史博物館

今日のメインイベントはアメリカ自然史博物館。数々の映画に登場する観光名所だ。事前にシティパスを購入し、アプリで予約を済ませておく(安いし便利)

セントラルパークが近いので、朝早めに出てパークを散歩する。犬をノーリードで散歩させてる人が多く、犬も大人しく飼い主のそばをてくてく歩いていく。夢みたいな光景だな・・・

アメリカ自然史博物館の外観

日本で言うところの「国立科学博物館」だが、スケールが段違いだ。独特なジオラマ、巨大クジラ、恐竜の骨、民族衣装、美しい内装…見どころが多すぎる。普通に一日過ごせるくらいのボリュームがある。じっくり見ていたら2時間ではとてもじゃないが足りない。半ばぐったりして軽いランチを食べることにした。

「Wafels & Dinges」のベーコン+ワッフル(2,000円くらい)。マジ高い。うまいけど。ガッツリ行くメニューもあったけど、少食な人はきっと無理です。

この後はタイムズスクエアまで戻り、ひとしきりぶらつく。

タイムズスクエアの感想、「LEDすげ〜」。ビガビガ、ドンドン、オラオラ。観光客とそれに群がる気の抜けたコスプレ軍団。騒音とハッパの匂い、ここでも人々は他人に関心がない。東京でも感じる冷たさと滑稽さ。都会はどこも変わらない、徹底的に不自然で無軌道で理解不能。これぞ文化だよなぁ!いいね!

途中にスーパーの「TARGET」に立ち寄り、バラマキ用のオレオやチョコを調達。

夜はNYに住む古い友人と待ち合わせてディナー。「Rosemary’s」というイタリアンを予約してくれていたが、値段も高すぎずとても美味かった。

3日目|ブルックリン、美術館、ブロードウェイ

この日はニューヨークの「下のほう」、ブルックリンをメインに歩く。ブルックリン橋を30分かけて徒歩で渡り、”DUMBO”へ。”Down Under the Manhattan Bridge Overpass”(マンハッタンブリッジの高架下)。美しい街並みやアート・ギャラリーが最近アツい地域らしい。

ブルックリン橋〜DUMBO

歴史を感じるブルックリン橋

隣にはマンハッタン橋

有名な”Manhattan Bridge View”

DUMBOはかなり下町っぽい

友人と待ち合わせてランチ。”Empire Stores”には広いフードコートがあり、何でも選び放題。注文するとピピピッとなる装置を持たされて、店まで取りに行くスタイル。

“Empire Stores”

行けると思ったら1/5しか食べられなかった

ブルックリン美術館

その後はメトロで”ブルックリン美術館”へ。ここも広大で、しっかり見るのはだいぶ時間かかる…この日はスパイク・リーの展示があったのでそちらを見ていく。

ブルックリン美術館

ここも建物自体がかなり美しい

スパイク・リーのコレクションや、彼の作品のルーツに関する展示。彼の作品をいくつか見ていて、文化的背景を少しでも知っていれば楽しめるが、まぁ多くの日本人にとってはいまいちピンとこないと思う。常設展もあったが全然見きれないので諦める。

その後はDUMBO近くの古着屋を巡ったり、カフェで休憩したり。知らない町を歩くこと自体が非常に楽しい。映画で見たようなやる気ないカフェ店員と、ピッチピチのタイツを履いたヨガインストラクター。フィクションみたいだな。

少しメトロで移動するだけでちょっと田舎感

ブロードウェイで観劇

夜はブロードウェイで”Back to the future the musical”! これが今回の旅のメインイベントでもある。BTTFが人生の一本である私は極度に緊張していた・・・。

前から3列目、超良席を確保した

とても美しいクラシックな劇場。幕間でドリンク売りの人が席の間を練り歩いたりして、東京の劇場とはかなり雰囲気が異なる。そして肝心の作品は、3回号泣するほど素晴らしかった!!! BTTFファンならば最低3回は泣くだろう。原作へのリスペクトたっぷり、役者も最高、ミュージカルアレンジが絶妙、ほんとにマーティが、ドクが、今目の前で息をしてあのセリフを喋ってる!!! これを見るためだけにNYに来ても損はない! 長年の夢が叶ったような気持ち。人生で見たミュージカルの中で、間違いなくナンバーワン、殿堂入りだ。心から嬉しかった、この世界に今もなお、BTTFが”実在”することが…引くほど物販を買って、ホテルに戻る。

4日目|自由の女神とMoMA

今日は朝からシティパスで予約しておいた「自由の女神ツアー」だ。フェリーに乗って女神の足元まで。

自由の女神

女神、かかとがちょっと上がってる

フェリー移動って旅感あるし、女神を近くで見られるのは良いけど、まあ1回行けば十分です。ありがちな観光用のミュージアムも割と面白いけど、結構時間食うので、他に見たいところがあるならそちらを優先するべきかな。

そのあとはランチ。フワちゃんが激推してた”TAL BAGLES”へ。

頼み方はサブウェイ方式。ベーグルの種類を伝え、中にサンドする具を選ぶ。希望を伝えると「それ合わないよ、おすすめで良い?」みたいな感じで勝手になんか挟まれる。ベーグルはパリッとして具もジューシーで美味しかったので良しとするか。結構大手のチェーンっぽくて、街中で数店舗見かけた。

MoMA

メトロに乗ってMoMAへ向かう。

MoMAは街中にポンとある感じ

本当にすごかった。近代芸術で有名な作品が全部ある。聞いたこと無いアーティストの展示もあったが

超最高なインスタレーション(”Michael Smith’s Foverment Approved Home Fallout Shelter Snack Bar”)

館内を進んでいくとピカソ、ゴーギャン、ゴッホ、マティス、エゴン・シーレ、ロートレック、アンディ・ウォーホル、草間彌生、マグリット、ダリ、ヘンリー・ダーガーまで・・・!教科書でみたことある人の作品全部ある。マジで全部。

外から見た感じすぐ見終わるかなーと思ったけど、ここも2時間では無理。一日かけてゆっくり見るべき。歩き過ぎで両足がもげそうだったので手加減して去る。次来たときは半日覚悟でプランしよう。。。

夜は”Trader joe’s”でまた買い物。ちょっとしたお土産を買った。見たこと無い感じのサラダが気に入ったので、ぜひ日本に上陸してほしい。

5日目|グッゲンハイム美術館とカーマイン・ストリートギターズ

グッゲンハイム美術館

ぐるぐるの建物で有名な美術館だ。ここにもピカソやらモネやら、教科書レベルの絵がポロッと展示されてる。そしてMoMAよりも更に近代寄りの展示がメインだ。

中もグルグル。階段がない

ここも建物を見るだけでも感動できると思う。企画展はちょっと合わない感じのアーティストだったのが残念(ナム・ジュン・パイクインスパイアな感じ)

カーマイン・ストリートギターズ

ここも個人的に大きな目標の一つ。ドキュメンタリー映画で見ていつか行きたいと思っていたNYローカルなギター・ショップ。ニューヨークの歴史を刻んだ木材からオリジナルギターを作る、ロマンチックなギタークラフトマンのお店だ。

映画で見たギターだ・・・!すごい!!と感動しきり。お土産を何点か買って、ついに店主であるリックに話しかける。「映画見ました・・・あなたのギターはとても美しくて、ずっとお店に来たかったんです」。たったこれだけだけど、ちゃんと英語で伝えられて、ちょっとしたトークもできた。すごい!よく頑張ったね自分!!一緒に写真撮って、と言ったらもちろんさ!と快く応じてくれた。

店の奥には弟子のシンディも居たので思い切って話しかけると、気さくに今作ってるギターを見せてくれ、工房内を自由に見てね!って笑顔を向けてくれる。一緒に写真を撮って、Instagramを交換して、後で見てみたら私の投稿に沢山Likeを付けてくれていた。なんていい人・・・!シンディのギターも好きでよく見ていたので本当に嬉しかった。帰り際、店内にいた他のお客さんとちょっと話しているとシンディがやってきて「これ持って行って!」と、お店のオリジナルグッズを沢山袋につめて渡してくれた。もう、ここまで来ると泣きそう。

ニューヨークで、あんなに美しい作品を生み出す人達が、この上なく優しく温かいだなんて。もっと冷たくても全然意外じゃないし、なんなら素っ気なくされる想定だった。この世界にあの二人が楽しく生きていて、今日も工房で木を削って楽器を作っていることを思うと、とても良い気分になる。また行きたいな。英語勉強して良かったよ。

Ghostbusters HeadquartersとSOHO

胸いっぱいの状態でランチを食べ、次はSOHO(日本で言うところの表参道的なとこ)をチョロっと見たいので近辺へ移動。ゴースト・バスターズのロケ地に立ち寄る。ファンにはたまらないね!

「ゴースト バスターズ」の本部だ!

端っこにお土産を売っているおっさんがいるので、変なTシャツとかわいいピンバッジを購入。意外とテンアゲな場所だった・・・

SOHOはまぁ表参道だなぁという感じ。雪もチラついてかなり寒くなってきたので、特にどこにも立ち寄らず、NY在住の友人とまた待ち合わせて早めのディナーをチェルシー・マーケットで。

チェルシー・マーケット

ホリデーの飾り付けが残ってた

歴史あるマーケットで、沢山の飲食店やフードコート、クリエイターズマーケット、アジア食品店などが雑多に配置されている。フラフラするだけで楽しいところだ。ここでタコスを食べ、友人とはお別れ。今度は暖かい季節に来るよ。元気でな!

夜は「MARCY’S」という三越みたいな百貨店に立ち寄ったけど、疲れすぎて記憶がほぼない。。。木製のエスカレーターがあった気がする。。。

最終日と、次回以降の注意点

終わった。最終日は朝から空港に移動して羽田着だ。最後に今回の旅で改善が必要な点を並べておこう。

・美術館は1日1つまで。基本2時間では見きれない

・一人前が多すぎ。2人でシェアするくらいでちょうど

・冬の寒さは、雪がふらなきゃそうでもない

 →雪用の靴ではなく、どこまでも歩ける靴を履くべき。足が痛すぎる

 →雪が心配なら雪用の靴は別途持っていく

・美術館はすべて予約しておくと楽

・朝食は日本から持ち込む(Airbnbの場合)。なんなら夕食も。外食高すぎ

・英語できたほうが旅行って楽しいな!!

まぁ、こんなもんかな? ゆるっと観光するなら、1日に行く大きいスポットを1つだけ決めて、後はブラブラでも全然楽しいと思う。

総じてとても楽しい旅行だった。都会はどこも同じだ、いつだって面白い。映画館が、美術館が、劇場が、町並みが、人々が、強烈なエネルギーを発している。

英語をある程度勉強してから行ったのはかなり良かった。会いたかった人に自分の言葉で気持を伝えられた、代金ちょろまかそうとした店員に苦情言って金取り返せた、美術館スタッフの女の子たちのおしゃべりが聞こえた、美術館の壁の説明文も大体読めた。当然だけど、解像度がぜんぜん違う。次はもっと英語勉強して、暖かい季節に、ブロードウェイで舞台観まくる旅でも楽しいかも。ニューヨークのすべての美術館を巡りたい。NYのアート、エンタメを浴びまくる旅、すっごい良さそう。都会ってホント最高だな!やっぱ旅するなら都会だよ!!