映画感想|マイ・プレシャス・リスト
楽しめる人
・子供の頃ちょっとひねくれてた
・人間関係が得意じゃない
・青春映画が好き
どうしようもなく傷ついた人が、もがきながら少しずつ回復していくドラマが好き。この映画もそんな感じ。
主人公は19歳。若さ故に正しいものは正しく、悪いものは悪いと頑なに信じている一方で、ハーバード大に飛び級進学&卒業してしまうくらい頭が良いせいで変に大人びてもいる。過去のある出来事のせいで人間不信に陥り、高すぎるプライドのせいでそれを認める事もできず、家族との折り合いもつかず、がんじがらめに身動きがとれなくなってしまっている。
順調にひねくれ、ひきこもりキレまくる娘を心配した親があてがったカウンセラーが、彼女に何個かの「やるべきことリスト」をクリアするよう言いつける。ペットを飼う、パーティーにいく、デートする…とかそんなもの。それを渋々クリアしていく中で、ちょっとずつ大人になっていくって話。
完全に自分を見失った主人公の迷走っぷりには同情してしまう。自分を守ってくれるはずの、実は弱くて情けない大人を、裏切られ傷ついてしまった自分を、ありのまま受け入れるなんて辛みしかない。そんなことしたくない。ちょっとキレるぐらい許してあげて欲しい。若いって本当に大変・・・でもほんの少しでも動き出せれば、何かが変わるかもしれない。苦しみもがくことが無様に思えても、ちょっと勇気を出してみて、と背中を押すような映画だった。
あとよく思うんだけど海外のカウンセラーへの気軽さって憧れる。
日本人だってみんな心の病気もってんだから、カウンセリングも気軽に受けさせてほしい、健康診断のノリで
面白かった。(試写・9/26)
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